複眼型モーションセンサー
昆虫の複眼のように動作を検出するとはどういう事でしょうか?
複眼のしくみを見てみましょう
昆虫の複眼

- 沢山の小さな目で同時に見る
- 広範囲の動きを一瞬でアバウトに捉える
- ピント無しでぼやけている
※センサーに関係することだけをピックアップしています。
複眼型モーションセンサー

- 8センサー1.2mS(ミリ秒)の高速検出
- 線や面に展開できる
- 距離測定は誤差が多い
昆虫の複眼は広範囲をアバウトに検出し周囲の動きを高速で捉えます。双方向ハンドセンサーも線や面に展開して広範囲を高速センシングします。透明有機ELパネルを裏から貫通してセンシングするなど、近くからジェスチャーで機械を操作するにはこのほうが使いやすいです。
それぞれのセンサーが真上を検出するところがAIカメラやLiDARとの構造的な違いです。下図に示すようにAIカメラやLiDARは長距離のジェスチャー検出に向くと思います。

測定距離の誤差と位置検出
測定距離の誤差が多いのに高速で位置検出できるとはどういう事でしょうか?時間毎の位置の差を取る事で物体が動く方向、速度、位置が分かります。こちらの動画ではリアルタイムで検出する位置を3次元グラフアニメーションで表しています。(音が大きいです)
応用例1:センサーのカラーLEDを使う
ゲームなどへの応用例です。
応用例2:透明有機EL(OLED)パネルを使う
ホログラムなどの立体映像でも面白いかもしれません。